校長室
修学旅行中止に思うこと ~心に響く普遍のエール~
総体に続いて修学旅行も中止。最近のコロナウィルス感染症拡大の状況を見ると,「生徒の安全が最優先」という御旗のもとでは,この判断も致し方ないのかもしれません。しかし,義務教育最後の年,誰よりも青春を謳歌しようとしている中学3年生にとって,納得のいく解答なのかどうか,誰にもわからないところです。そして,動揺しているのは生徒の皆さんだけでなく,保護者の皆様も職員も全く同じことなのです。
3年生諸君,「コロナ禍だから仕方ないね」という抽象的な慰めの裏側には,「人生これからじゃないか,一緒に頑張っていこう」という,普遍のエールが隠されていることを忘れないでほしいと思います。かく言う私も,3年生と一緒に卒業を迎える身。三十余年の教員生活の締めくくりとしてはいささか寂しい気もしますが,「俺がそんな気持ちでどうする!生徒に申し訳ないだろ!!」と自身に発破をかける毎日です。
3年生諸君,あと5年後の成人式で「あん時は大変だったよな~」と笑って昔話ができるよう,自分に与えられた人生の課題を,一つ一つ愚直に解いていこうではありませんか。
コロナウィルス感染症の一日も早い終息を願って,負けるな!結南3年生!!
結城市立結城南中学校長 黒田光浩