校長室
真剣さを失うな!あきらめるな!! ~総体中止に思うこと~
中学校運動部活動の集大成である全国大会・関東大会の中止を受けて,県大会・県西大会の中止が正式に決定(5/15役員会)しました。学習活動と同じくらい頑張ってきた運動部活動(まだ正式決定してませんが文化部も同じです)が,突然なくなってしまった今,特に3年生は何を思ったでしょうか。下記は,陸上短距離でオリンピックに3大会連続で出場した末続慎吾(すえつぐしんご)さんの手記です。末続さんは,中学・高校時代決して特別強い選手ではありませんでしたが,努力を続けてオリンピックメダリストになった選手です。
『中学・高校時代の挫折を経て僕が知ったのは,大切なのはメダルをとったかどうかではないということ。一番大切なのは,「どれだけ真剣にできたか」ということだ。突然,目の前から夢や目標がなくなった時,君は何を思っただろうか?真剣であればあったほど,絶望や虚無感を覚えただろう。でも,これだけは言える。それは君が本当に真剣だったからだ。絶望を目の前にした今は,本当は君たちにとって一番大切なことを知る時間でもある。総体は中止でも,それだけで人生は終わらないし,それがすべての結果になることも絶対にない。今できることを真剣にしていれば,その誠実さを見て導いてくれる大人は必ずいる。少なくとも僕はそういう大人に何度も救われ,これまで走ってこられた。だからこそ,今は真剣さを失うな。そして,あきらめるな。』結城市立結城南中学校長 黒田 光浩