校長室

『通信簿』

早いもので,もう7月。1学期のまとめの時期になってしまいました。学校では,運動部の総体市内・県西大会が終了(野球は7/7~7/9)し,県大会そして関東・全国大会に向けて,いよいよ佳境に入ってきました。文化部においても,各種コンクールや作品展に向けて頑張っているところです。6月21・22日には学期末テストが終了し,生徒にとっては悩ましい通信簿の季節でもあります。予想以上の評価に喜ぶ生徒や,思うような成果が残せずがっかりする生徒,通信簿に寄せる思いはいつの時代も様々のようです。もちろん通信簿でその人のすべてを評価することはできません。一人の人間として成長するための道標として,もっともっと大きな通信簿を目指してほしいと思います。
以下,八木橋進次郎の「通信簿」という詩を掲載します。

わが子よ 通信簿に記載された評価が思わしくないからと 涙を流すことは やめよ
 わたしは 信じている
 おまえは これまで 一円の金もむだづかいしたことがなかったことを
 友だちとの約束は いつもはたしてきたことを
 そして おさない者をかわいがり 弱い者をいたわってきたことを
 その潔白と信義と親切とは 人間として生きていくための至上のものだ
 わが子よ 涙を流すことは やめよ おまえの家族が目ざしている
 もっともっと大きな通信簿に向かって 歩いていこうではないか
結城市立結城南中学校長 黒田 光浩