校長室

『「若い」ということ』

「若い」ということ
              結城南中学校長 黒田 光浩 
  「若」という字は「苦」ににているような気がします。「若」の「ノ」の部分をまっすぐに起こすと「l」になり、ときめきの文字「若」が「苦」に変わってしまいます。
 「青春と いう字を書いて横線の 多いことのみ なぜか気になる」という短歌があります。歌意は不明ですが、確かに横線が多いような気がします。青春には横やりが入ることもあれば、横道にそれることもあります。人の行く末は、順風満帆とはいかないのが常です。「若」と「苦」は表裏一体なのかも知れません。思いかなわず一人悩み苦しむこともあると思います。そんな時「ノ」の字のように、ちょっと気持ちを横たえてみてはどうでしょうか。また違った風景が見えるかも知れません。若い時代には、それが許される十分な時間が用意されています。月並みですが、それが「若い」の特権なのです。
  伝統ある結城南中学校426名の皆さん、皆さんは間違いなく若い。そして、皆さんの後ろには学校職員だけでなく、四川地区という日本一のサポーターがついています。ときには嵐襲うとも、失敗の「苦」を恐れず、心に花と太陽をもち、自分の目標に向かって愚直に邁進してほしいと思います。
  末筆になりましたが、本校の教育活動に対しまして、更なるご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結城南中学校長 黒田 光浩